湯島三丁目児童遊園
アップデート:2026/02/20
湯島三丁目児童遊園は、ビルの谷間にそっと挟み込まれた、都市の裏表紙のような公園である。足を踏み入れた瞬間、周囲の喧騒は不思議と薄まり、ここだけ時間の進み方が違って見える。
主役はラダー遊具と滑り台が一体となった不思議な構造物で、登る行為と滑る行為が連続し、身体と思考を同時に宙返りさせる。その脇に佇むトイレは、童話の挿絵から抜け出したかのような佇まいで、現実感をやさしく攪乱する。
無機質なビルに囲まれながら、この小さな空間だけが物語の入口として機能している。昼休みの合間や仕事帰りに立ち寄れば、都市の真ん中でひととき迷子になる贅沢を味わえるだろう。




