欠真間公園
アップデート:2026/08/14

欠真間公園に入ると、まず真ん中が空いていることに気づく。滑り台もブランコもジャングルジムもあるのに、それらは中央へ出しゃばらない。遊具たちは広場のまわりに控え、真ん中にはきちんと「何もない場所」が残されている。
この何もなさが、実にいい。
公園の広場は不思議な存在だ。遊具のように遊び方が決められているわけではない。走ってもいいし、立ち止まってもいい。遊具から遊具へ移動する途中で横切るだけでもいい。何も置かれていないからこそ、そこには遊ぶ人の数だけ使い方が生まれる。欠真間公園では、その自由な空間を遊具がぐるりと囲んでいる。
広場で身体を動かしたあと、滑り台へ向かう。次はブランコ、その次はジャングルジム。あるいは順番など考えず、目についたところへ走っていく。公園全体をひとつの遊び場として使える配置なのだ。
そしてジャングルジムがあるのもうれしい。鉄の格子を登り、くぐり、どこへ進むか自分で決める。単純な構造なのに、遊び方は妙に多い。中央の広場と同じく、こちらも遊ぶ側へ想像力を預けてくれる遊具だ。
欠真間公園があるのは、市川市欠真間二丁目。街を歩く途中で立ち寄れば、遊具の多さよりも、その真ん中に残された広場の大きさが記憶に残るかもしれない。
滑り台も、ブランコも、ジャングルジムもある。それでも主役は、あえて何も置かなかった真ん中の空間。そんな公園の余白を眺めに、少し歩いてみたくなる。







