道々橋第二児童公園
アップデート:2025/12/30

道々橋第二児童公園は、到着した瞬間に視界を支配する山型遊具の存在感から始まる。どんと腰を据えたその姿は、公園というより地形そのもののようで、近づくほどに登り道や頂の行方を想像させる。
周囲を取り巻く砂場は広く、足を踏み入れれば一気に音が変わり、世界が柔らかくなる。その外縁を囲むタイヤの柵が、遊びの領域を明確にしつつ、この場所のスケールを強調している。小さな囲いでは収まりきらない余白があり、走っても転んでも受け止めてくれる安心感が漂う。
中心に山、周囲に砂という単純明快な構成が、想像力を余計なものから解き放つ。ここでは遊具に挑むというより、地形に身を預ける感覚があり、何度でも足を運びたくなる。







