枝川一丁目公園
アップデート:2026/05/02
枝川一丁目公園に足を踏み入れると、まず視界にひらけるのは、羽を大きく広げたような複合遊具である。その姿はまるで今にも飛び立とうとしているかのようで、地上にありながら、どこか空の気配を帯びている。近づけば、登る、渡る、滑るといった動きが連なり、気づけば身体は自然とその翼の上を巡っている。
その周囲にはブランコや砂場が控え、遊びの余韻をやわらかく受け止めている。ブランコに身を預ければ、揺れに合わせて視界がゆるやかに動き、砂場に足を踏み入れれば、時間はさらにゆっくりとした速度に変わる。
この公園では、飛び立つことはないはずなのに、どこか遠くへ行く気分だけが静かに膨らんでいく。気づけば、ただ遊んでいるだけの午後が、ささやかな旅のはじまりのように思えてくるのである。




