北山町公園へ足を踏み入れると、木々のトンネルがひっそりと広がり、その向こうからくじらと馬がじっとこちらを見つめている。もちろん、本物ではない。けれども、この不思議な並びに導かれ、さらに奥へと進みたくなるのが人の性である。
ブランコが静かに揺れ、さらに奥へと進むと、そこには丸いベンチがぽつり。まるで時間が円を描いてゆっくりと流れているような、不思議な安らぎの空間が広がっている。どこか物語めいた静けさが、この公園には満ちている。
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