古石場三丁目公園
アップデート:2026/04/06
古石場三丁目公園という名には、どこか重たい響きがある。かつて江戸幕府の石置場があったという由来を知れば、なおさらである。
しかし、いまそこに広がる光景は、石の無骨さとは対照的に、実に軽やかで愛嬌に満ちている。カラフルな柵に囲まれた一角は、まるで別の時代が誤って紛れ込んだかのように明るく、足を踏み入れた瞬間、歴史の重みはやわらかくほどけていく。
中央には蜂の巣の形をした砂場があり、そのそばで笑顔の蜂が二匹、のんびりと見守っている。彼らは働き者のはずであるのに、ここでは急ぐ様子もなく、訪れる者に砂遊びの時間を差し出しているようである。
さらに滑り台やブランコも備わり、気づけば大人でさえも、古い地名の由来を忘れ、ただ軽やかな午後に身を委ねたくなる。歴史の上に築かれた、ささやかな幸福の空地である。









