羽根木公園 | 公園探訪PREMIUM

羽根木公園

羽根木公園は、まるで街の中に浮かんだひとつの小宇宙である。広大な敷地の中央に鎮座するのは、この公園の顔ともいえる、滑り台と迷路が一体となった巨大な遊具だ。黄色と緑の鮮やかな色彩は、まるで森に迷い込んだ子どもの夢の断片をそのまま形にしたかのようで、見上げるだけで胸がざわめく。
公園は三つの表情を持っている。一つは木々と風が寄り添い、自然と戯れるエリア。もう一つは、ブランコや鉄棒といったおなじみの遊具が整然と並ぶ、まさに日常の遊び場。そして最後は、体をほぐし、鍛えるための健康促進エリア。老若男女、誰もが自分の時間を持てるように巧みに設計されている。
日が傾くと、遊具の影が長く伸び、迷路の通路はちょっとした秘密の回廊に変わる。ここでは、時間さえも遊びの一部になる。

羽根木公園は、その昔六郎次という鍬や鎌を造る鍛冶屋が住んでいたことから六郎次山と呼ばれていました。また、大正時代末期には敷地の一部が、根津財閥の所有であったことから根津山とも呼ばれるようになり、土地の人達には、今なお「根津山の公園」、或いは「六郎次山」と呼ばれています。 名称は、この地が東京都荏原郡世田谷村大字羽根木の飛び地であったことから名付けられました。(公園案内版)

• 所在地：世田谷区代田四丁目38番52号
• 面　積：81,280.87平方メートル
• 開園日：昭和31年10月1日　今年目