東馬込児童公園
アップデート:2025/12/26

東馬込児童公園は、日常の歩幅を一段引き伸ばしてくれる場所である。園内に鎮座する人研ぎ滑り台は、なかなかに急で、しかも広い。
上に立てば視界が開け、覚悟とともに体が前へ運ばれる。その先で待ち構える砂場は、着地の安堵と余韻をやさしく受け止める装置のようだ。
動きは大きく、遊びはダイナミックで、気づけば体も心も遠くまで滑っている。脇に置かれたブランコは速度を落とすための休符のように揺れ、再び勢いを蓄える時間を与えてくれる。
静と動が交互に現れ、つい何度も足を運びたくなる、公園という名の小さな冒険地である。






