中組公園 | 日野市公園探訪

中組公園

中組公園

中組公園は、まるで街の深呼吸のために切り取られた一片の森のようだ。足を踏み入れると、木々の香りがほのかに漂い、時の流れが緩やかにほぐれてゆく。
広がる緑の中にひっそり佇むのは、木製の複合遊具。金属では決して醸し出せない温もりが、この自然豊かな空間に見事に溶け込み、まるで森そのものが子どもたちに手を差し伸べているかのようだ。

陽射しに磨かれた木肌は時折風にきらめき、枝葉のざわめきと遊具の軋みがひとつの音楽を奏でる。訪れる人々は、その旋律に誘われるように木陰のベンチへ腰を下ろし、いつしか自分も森の登場人物になった錯覚に包まれる。自然と人が静かに寄り添い、遊びと憩いが同じ息づかいを持つ、そんな穏やかな舞台がここにはある。

中組公園

 

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中組公園

 

中組公園
江戸時代末の地誌に、平山村の小名(小字名)に中組というのがある。「浅川ノ向ヒノ方大和田堺二在」とあって、後には中込とも呼ばれた。
JR中央線の東側・浅川べりの集落(現西平山五丁目)がそれである。
明治二十二年八月十一日、甲武鉄道(現JR中央線)が、立川から八王子まで延長開通した結果、この公園の土地は中組とは線路によって切り離された。

中組公園

  • 所在地:日野市西平山五丁目6番地40
  • 面 積:456.00平方メートル
  • 開園日:平成2年5月1日 今年目

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update: 2025年9月17日