東京ミッドタウンのすぐそば、檜町公園の一角に、その滑り台はひっそりと佇んでいる。
デザイナーズ滑り台。
一見すれば、それはただの遊具ではない。滑るために作られた造形でありながら、どの角度から眺めても破綻がなく、まるで一篇の詩のように美しい。落ち着いたカラーリングは、周囲の景観と溶け合いながらも確かな存在感を放ち、使う者の年齢を問わない。
洒落た都会の空気の中に、こんなにも洗練された遊びの装置があるということ自体、ひとつの驚きである。檜町公園に行くならば、ぜひこの滑り台と向き合うべきだ。そこには静かな感動が潜んでいる。