平井橋第二公園
アップデート:2026/08/09
平井橋第二公園は細長い。その形のおかげで、入口から奥へ進んでいくこと自体が、ちょっとした探検になる。
そして、その道中を妙に楽しくしているのが動物たちだ。黄色いカバ、青い象、赤いテントウ虫。自然界ではまず成立しない色彩だが、公園という世界ではこれで正しい。むしろカバが黄色で、象が青いからこそ、ここへ来た甲斐があるというものだ。遊具の動物に写実性を求める必要などない。鮮やかな色をまとった彼らがぽつぽつと並ぶだけで、細長い空間に小さな物語が生まれている。
とりわけ黄色いカバはいい。公園にカバがいるだけでも十分なのに、黄色なのである。ずんぐりとした姿と明るい色が組み合わさると、遊具でありながら公園のマスコットのようにも見えてくる。青い象、赤いテントウ虫と見ていけば、ここはいつの間にかカラフルな動物園だ。
さらに奥へ進むと、滑り台やブランコが待っている。入口付近ですべてを見せてしまわず、歩いた先に遊び場が続いているところも、この公園の細長さをうまく楽しませてくれる。
墨田区立花六丁目を歩き、ふと平井橋第二公園へ入ってみる。黄色、青、赤を順番に眺めながら奥へ進むだけで、いつもの街歩きが少しだけ愉快になる。帰るころには、黄色いカバの姿が妙に頭から離れなくなっているかもしれない。




