池之端児童遊園
アップデート:2025/05/17
池之端児童遊園には、かつて都電が三系統も行き交っていたという、東京の記憶が眠っている。時代は移ろい、線路は撤去され、町の風景もずいぶん様変わりしたが、ここにはその記憶がそっと蘇る装置がある。
敷かれたレールの上に、懐かしき都電の姿が静かに佇んでいるのだ。木陰のベンチで一息つきながら、過ぎ去った昭和の面影を偲ぶことができるこの場所は、単なる児童遊園ではない。時間がまどろむ小さな駅のような、不思議な懐かしさに包まれている。
旧都電停留場(池之端七軒町)
ここ、池之端児童遊園は、かつて都電停留場(池之端七軒町)のあった場所です。
昭和30年代の都電全盛期の時代には、20系統(江戸橋〜須田町)、37系統(三田〜千駄木二丁目)、40系統(神明町車庫前〜銀座七丁目)と三つの路線が 走っていた区間でしたが、昭和42年(1967年)12月に37、40系統が廃止、昭和46年(1971年)3月には20系統も廃止になり、池之端七軒町(は石地は池之端二丁目に改称)の停留場は姿を消しました。
平成20年3月、都電停留場だったこの場所に都電車両を転じし、地域の歴史が学べ、まちのランドマークとなる児童遊園として整備しました。 ※使用したレールは、東京都交通局荒川線で使われていた物を使用しました。
園内におかれている都電の車両が特徴的。サクラとカイドウが植えられている。(区立児童遊園等の所在地、概要 台東区ホームページ)