稲城市公園探訪

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淡雪公園という名を聞けば、まず脳裏に浮かぶのは儚く消える雪の幻影。いやいやこの「淡雪」は梨のことだろう。この公園は、堂々とした広さを誇るグラウンドを備えている。

まるで空がそのまま地上に降りてきたかのような解放感のなか、遊具たちは広さとは無縁の、ぎゅっと凝縮された空間にひそやかに佇んでいる。砂場、滑り台、そして控えめなパーゴラ。それぞれが互いに肩寄せ合い、風を待つように時間の流れに身をゆだねている。

広さと凝縮、余白と密度。その対比こそが、淡雪公園の静かな魅力を形作っている。何も起きないようで、何かが始まりそうな、そんな午後の静けさがここにはある。