平尾向山児童公園
アップデート:2025/05/20

平尾の道すがら、ふと現れるスロープを下ると、そこには谷あいに潜むような細長い公園がある。都市の隙間をぬうような形をしていて、入り口から奥へ進むにつれて、次第に現実の輪郭がゆるんでゆく。
最奥には一匹のパンダが佇み、訪れた者をじっと見つめている。何かを語りかけるようであり、黙しているようでもある。その手前にはパーゴラが日差しを和らげ、風に揺れる木漏れ日のもと、しばしの静寂に身を委ねることができる。ここは散歩道の途中にある、ちいさな幻のような空間。




