小さな空間に、ひとすじの滑り台がすっと伸びている。まるで秘密の庭のように、知る人ぞ知る静けさがそこにはある。入口を飾る若木たちはまだ頼りないが、それでも真っ直ぐに空を見つめていて、公園とともに歳月を重ねていくのだろう。土と光と風に包まれて、未来の風景が少しずつ芽吹いている。ここはまだ物語の序章、だがその始まりには、ひそやかな力がある。遊びも、成長も、ここからゆっくり始まっていく。
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