上根岸公園
アップデート:2026/05/01

上根岸公園に足を踏み入れると、まず入口に据えられたトイレが、妙に律儀に訪問者を迎える。そこを越えた先で、ふいに現れるのが、リスと砂場である。
小さな出迎えにしては、どこか物語めいた配置で、気づけば足取りは自然とゆるやかになる。砂場はパーゴラとフェンスに守られ、まるで大切に保管された一角のように、静かな安心感をたたえている。
園内にはケヤキやイチョウ、カリンが植えられ、季節ごとに異なる表情を見せる。隣接する根岸小学校の気配も、どこか遠くに響くようで、子どもたちの声さえも風景の一部として溶け込んでいく。
リスに見守られ、木々に囲まれたこの場所では、何気ない時間がゆるやかにほどけ、気づけばただそこにいることが、ひとつの小さな楽しみへと変わっていくのである。







