北砂二丁目公園 | 公園探訪

北砂二丁目公園

アップデート:2025/09/08

北砂二丁目公園

北砂二丁目公園には、今もかすかに昭和の気配が漂っている。かつて小名木川駅があった時代の匂いを、風がふっと運んでくるような場所だ。園内の片隅には当時の車輪が静かに飾られ、過ぎ去った鉄路の記憶を今に伝えている。その鉄の輝きに触れるたび、遠く去った日々が蘇るようで、訪れる者は懐かしさとともにゆったりと腰を下ろす。

憩いの空間としての顔を持ちながら、公園はまた子どもたちの小さな冒険の舞台でもある。コンパクトにまとまった遊具エリアには、滑り台や砂場が待ち構え、誰もが無邪気に時を忘れる。過去と現在がひとつに溶け合うようなこの公園には、日常の隙間からそっと歴史が顔を覗かせている。

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小名木川駅の歴史
江東地区の工業地帯の輸送需要の増加に対応するため昭和4年3月20日、小名木川河畔14,000平方メートルのドッグを備えた水陸連絡貨物専用駅として、小名木川駅が開業した。
初め貨物取扱量50万トンの規模だったが、第2次大戦中の昭和18年(1943)には130万トンの貨物取扱量を記録。
戦後は東京湾の格調整備によって、取扱量は急上昇。豊洲ふ頭が完成した昭和30年には146万トンを記録、2年後には初めて200万トンを超えた。その後小名木川駅が管理する駅員のいない貨物駅として越中島駅も開業した。両国、錦糸町、亀戸の3駅の貨物取扱を廃止、小名木川に貨物部門を集約。駅も290万トンの取扱量をこなせるよう改良された。
しかし、大工場の郊外への移転、輸送形態の変化、エネルギー資源の石炭から石油への移行などが原因で輸送量は減り、61年度は越中島の取扱量を加えても全盛期の4分の1の74万トンになった。
当時の小名木川駅の面積は、東京ドーム球場の2倍以上の10万8千平方メートル。
「園内の車輪は当時の貨物線で実際使用されていたものである。」

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北砂二丁目公園

  • 所在地:江東区北砂二丁目9番14号
  • 面 積:5,031.97平方メートル
  • 開園日:昭和55年12月12日 今年目
投稿日:2025年9月8日

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