小網町児童遊園
アップデート:2026/04/21
小網町児童遊園は、都心のざわめきの只中にありながら、どこかひと呼吸置くための隙間のように存在している。頭上をかすめるような首都高を眺めていると、車の流れは絶え間なく続き、まるで時間そのものが高速で通り過ぎていくようである。その下でこちらだけが立ち止まっているという事実が、妙に心地よい。
園内にはパーゴラが設えられ、柔らかな影をつくっている。そこに腰を下ろせば、喧騒はわずかに遠のき、ただ風と音の余韻だけが残る。近くにあるトイレの存在も、この場所に長居することをそっと許してくれる。何か特別な遊具があるわけではないが、ここでは動かずにいることそのものが、ひとつの過ごし方として成立している。
気づけば、高速道路の下で過ごす時間が、どこか現実からずれた静かな午後のように感じられ、ふたたび訪れたくなるのである。








