高円寺南公園は、ぎゅうぎゅうに詰まった住宅街のなかで、突如として現れる異空間。そこには驚くほどのスケール感をもつ山型遊具が悠然と鎮座し、砂場やブランコを従えている。
昭和の名残をまとったこの山は、かつての子どもたちの記憶の中にも潜んでいそうな存在感。
一方、公園の片隅にあるトイレはというと、どこかバブルの残り香を纏い、不思議な調和と違和感を同時に漂わせる。昭和と平成初期の記憶が錯綜する、時間の層を遊ぶ場所。
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