谷保

国立市の谷保は、時間が一段低いところを流れている。駅を降りると視界が開け、古い道筋と新しい住宅が折り重なり、歩調は自然とゆるむ。谷保天満宮へ向かう参道には、祈りと日常が同じ高さで並び、季節の匂いが足元から立ち上る。

多摩川の気配が風に混じり、空は広く、雲は遠慮なく漂う。畑の緑と町の生活音が共存するこの土地では、散策そのものが小さな巡礼となる。谷保は、派手さを避けながら、確かな奥行きで訪れる者を迎え入れる場所である。

谷保の場所

谷保・町名の遍歴・由来

谷保の地名の由来にはいくつかの説がある。
「谷」は湿地帯、「保」は古代の行政単位の「保」
立川入道宗成が立川に館を築き、この地を野堡(ヤホ=とりで)と呼んだことに由来
竹林の多い所として「ヤブ」(『新編武蔵風土記稿』)
住民が生活の場である谷間を保安するという意味
谷のことを「ヤッ」という。昔この地が谷状をしていたことにより「ヤをまもる(保つ)」からヤッホと称する(『物類称呼』(安永4年(1775))
元々はやぼであったが、谷保駅が開設される時にやぼは野暮に通じ、縁起が悪いということで駅名をやほとしている。
現在の西東京市の保谷地区では農作物の不作が続き、そこに住んでいた住民が新たな開墾地として当該地に移り住み、元の保谷の出身を忘れないため谷保という地名をつけたという伝承も存在する。
(谷保 - Wikipedia)

谷保の公園

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