国立市公園探訪
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今のところ公園76探訪。
公園の陽だまりにちょこんと佇む「ラクダン」は、名前の響きからは想像つかないほど愛らしい、黄色いらくだのスイング遊具である。
丸みを帯びた背中は陽光を吸い込み、午後の光をほんのり反射して、まるで砂漠の彼方から旅してきた小さな精霊のように存在感を放つ。足をかけ、そっと腰を下ろすと、ラクダンはゆっくりと揺れ、遠い国の風の匂いを運んでくるような気がしてくる。
その揺れは、激しく跳ねるわけでもなく、ただ静かに、しかし確かに乗る者の心をほどいていく。公園の喧騒が揺れのリズムに溶けていき、子どもの頃の好奇心がふいに胸の奥で目を覚ます。揺られながら見上げる空はいつもより広く、木々の葉は不思議と柔らかい色合いに見える。ラクダンの優しい黄色が、景色全体にそっとひと筆加えるのだ。
気がつけば、もう一度乗りたくなってしまう。単なる遊具であるはずなのに、どこか異国の入り口のようでもあり、ひっそりと冒険の予感を抱かせるのがラクダンの魔法である。公園を訪れるたびに、あの黄色い背中がこちらを見守っていると思うだけで、足取りが自然と軽くなる。