谷保第四公園
アップデート:2026/05/10
谷保第四公園に足を踏み入れると、まず遭遇するのはゴリラである。園内をさまようその存在は妙に堂々としており、周囲にはリンゴやバナナが散らばって、まるで密やかな宴の痕跡のように見える。さらに岩場からは水が流れ、せせらぎの脇には笑う椅子が置かれているという具合で、この公園はどうにも現実感の均衡が独特である。
もちろん遊具も充実している。走り回り、登り、滑り、気づけば身体は自然と園内を巡っている。その途中でふと視線を上げれば、南武線の列車が横切り、トレインビューまでもが用意されている。市役所の横にありながら、その内容は妙に濃密で、遊びと風景と奇妙な物語性とが、遠慮なく詰め込まれているのである。
気づけば、この公園ではゴリラさえも風景の一部として自然に受け入れられ、ただ過ごすだけの午後が、少し奇妙で豊かな時間へと変わっていくのである。













