金井戸場第一児童公園
アップデート:2025/08/29

金井戸場第一児童公園は、住宅地の奥、そのまた奥にひそむ秘密の庭のような場所である。階段をひとつ、ふたつと登るごとに、日常のざわめきが遠のき、やがて辿り着くのはまるで隠し部屋を発見したような感覚を呼び起こす小さな公園だ。
そこには一本の滑り台が据えられ、陽光を受けて銀色に輝いている。そして足元を見れば、ウサギとカメの像が仲睦まじく並び、訪れる者を柔らかに出迎える。まるで寓話がそのまま息づいているかのような光景に、子どもでなくとも胸が弾む。都市の真ん中に、こんなにも牧歌的な風景が潜んでいるとは、誰が想像できるだろう。秘密を知ってしまった探検者のように、また何度でも足を運びたくなる公園である。



