南つくし野やなぎ公園に足を踏み入れると、まず視界に広がるのは、調整池としても機能する大きな広場である。そこへ向かう階段は妙にダイナミックで、ただ下りていくだけなのに、どこか景色の中へ降り立つような高揚感を伴っている。段を進むごとに視界は開け、公園全体の空気がゆるやかに身体へ入り込んでくる。
広場を見渡すように展望ベンチが点在し、腰を下ろせば、風景そのものを眺める時間が自然と始まる。遊具エリアには複合遊具やスプリング遊具が備わり、動きのある賑わいが穏やかに広がっている。
そして春。桜が咲く頃には、砂場の上にもやわらかな花影が落ちる。桜の下で砂遊びをするという、いささか贅沢な時間が、この公園では当たり前のように流れていく。気づけば、広場も階段も桜もすべてがひとつに繋がり、ここだけのゆるやかな季節を形づくっているのである。










