能ヶ谷りす児童公園という名前を聞けば、多くの人は木の実を抱えた愛らしいリスを思い浮かべるだろう。ところが、この公園にいるリスはなかなか一筋縄ではいかない。
園内で出会うそのリスは、どこか険しい表情をしている。木の実を頬張る余裕などない。何かに怒っているようにも見えるし、長年胸に抱えてきた主張を今まさに訴えようとしているようにも見える。その真剣な姿は、思わず立ち止まって見入ってしまうほどだ。
では、その熱い視線の先には何があるのか。
目を向けると、そこには実に陽気なポップカラーのベンチがある。鮮やかな色彩をまとい、のんきそうな顔で日向ぼっこをしている。なるほど、リスが何か言いたくなるのも無理はない。公園の片隅では、知らぬ間にリスとベンチの静かな物語が続いているのかもしれない。
そんな空想を楽しみながら歩いていると、公園はただの遊び場ではなくなる。小さな世界の登場人物たちが、それぞれの役割を持って暮らしている舞台のように見えてくる。










