滑り台のそばに、パンダがいる。 下大蔵公園を説明するなら、それだけでもかなりのところまでたどり着ける。とてもコンパクトな公園に滑り台、そしてパンダ。この少ない登場人物だけで、風景がきちんと成立している。
特にパンダがいい。 本物のパンダなら大事件だが、もちろんここで出会うのは公園のパンダ。それでも「公園にパンダがいる」という事実は、なぜだか少しうれしい。遊具がずらりと並ぶ大きな公園なら、動物遊具のひとつとして紛れてしまうかもしれない。しかし場所がコンパクトだからこそ、その姿はしっかり記憶に残る。
そして滑り台がある。 登って、滑って、地面へ戻る。公園遊びの基本ともいえる単純な往復を楽しみながら、そばにはパンダ。豪華な複合遊具も、迷うほどたくさんの遊び方もない。その潔さが、この場所には似合っている。
町田市大蔵町2032-3。 公園の魅力は、設備の数とは限らない。滑り台がひとつあって、その近くにパンダがいる。それだけで、その公園だけの小さな景色はできあがるのだ。 近くを歩くことがあったなら、少しだけ寄り道してみたい。 滑り台を見るため。そして、そこにいるパンダの顔を確かめるために。








