玉川学園6丁目パンダ児童公園
アップデート:2025/09/11
きれいに手入れされた芝生の庭に足を踏み入れると、そこには不思議な空気が漂っている。まるで童話の一頁に迷い込んだかのように、パンダとリスが向かい合い、ひそやかに語らっている気配があるのだ。ふたりの話題は永遠に外部の者には解けぬ謎でありながら、そのやりとりを想像するだけで胸がふわりと軽くなる。
芝生の鮮やかさが舞台装置のように広がり、訪れる人々も知らぬ間にその会話に耳を澄ます役者のひとりに加えられてしまう。そして片隅には砂場があり、子どもたちが小さな王国を築き、物語を続けてゆく。ここはただの公園ではなく、芝生の緑が静かに秘密を育み、訪れる者を物語の登場人物へと巻き込んでしまう、不思議な舞台である。








