鶴川月の子児童公園という名前を聞いただけで空想心を刺激される。そして実際に足を踏み入れると、その名に偽りがないことを知る。
園内の丸い砂場は、まるで地上へ降りてきた満月のようだ。その隣にある回転遊具もまた円を描き、二つの月が並んでいるように見える。そこへ身を置けば、ただ遊んでいるだけなのに、自分が月の引力に引き寄せられた「月の子」になったような気分になるから不思議だ。
もちろん、この公園の魅力は月だけではない。滑り台があり、ブランコがあり、子どもたちは思い思いの遊びへ旅立っていく。高みを目指して登り、風を切って揺れ、砂の世界に王国を築く。そのすべてが、月明かりの下で繰り広げられる冒険のように感じられる。
気づけば遊具を巡り、公園を巡り、いつの間にか時間まで巡っている。鶴川月の子児童公園は、遊びながら少しだけ空想の世界へ足を踏み入れられる場所である。月は夜空だけにあるのではない。ここでは昼間から、静かに輝いているのだ。














