白高児童遊園
ビルに囲まれた白高児童遊園に足を踏み入れると、街の真ん中にひっそりと設えられた小さな庭園へ迷い込んだような心持ちになる。
石段を一段ずつ上がるだけで、不思議と背筋が伸び、都会の喧騒が足元から遠のいていく。敷地全体はアースカラーで穏やかに統一され、土や木の気配がやさしく視界を満たす。歩くほどに、この場所が静かな美意識に貫かれていることが伝わってくる。
複合遊具もまた、周囲の色調に溶け込み、過度に主張することなく、庭の一部としてそこにある。けれども、視線を少し動かした瞬間、真っ赤なブランコが鮮やかに現れ、風景の中で強烈なアクセントを放つ。その赤は、眠っていた心を目覚めさせる合図のようで、静けさの中に小さな高揚を忍び込ませる。
高層ビルの影に守られたこの遊園は、日常の隙間に生まれた洗練された余白である。散策するだけで気分が整い、腰を下ろせば時間がゆるやかにほどけていく。白高児童遊園は、都会にいながら、感性をそっと磨き直すために訪れたくなる場所なのだ。








