白金一丁目児童遊園

白金一丁目児童遊園は、白金の街並みにありながら、不意に時間がゆるむような広がりを持つ公園である。入口から視線を運ぶと、まずはのびやかなグラウンドが視界いっぱいに広がり、日差しの下で走り回る子どもたちの声が白金の空へと跳ね返る。その奥、わずかに高い位置へと続く段差は、まるで小さな丘への招待状のようだ。
段を上がれば、複合遊具が色とりどりに並び、木漏れ日の中で来訪者を迎えてくれる。砂場では柔らかな砂が季節の匂いを含み、動物遊具は誰かの物語を背負ったまま今日も黙って佇む。街の中心にありながら、ここだけが異なる呼吸をしているかのようで、白金の洗練と、子どもじみた無邪気さがやさしく溶け合う。ベンチに腰をおろすと、遠くの都会の音さえ淡く滲み、この公園が白金という街の奥に潜む、秘密の広場であることを思い出させてくれる。











