東所沢の一隅に、名を名古屋公園という、どこか異郷めいた響きを宿した場所がある。足を踏み入れると、滑り台は小さな冒険の入口となり、ブランコは風と対話するための装置となる。
砂場にはやわらかな緑の覆いがかけられ、夏の日差しさえも遠慮がちに和らぐ。木立の気配とともに佇む山小屋風のトイレは、この公園が単なる遊び場ではなく、ひととき現実を忘れるための避難所であることを静かに告げている。気づけば、日常の輪郭がゆるやかにほどけていく。
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