中坂児童遊園
アップデート:2026/01/01
九段下のビル街を気の向くままに歩いていると、中坂児童遊園は実にあっさりと視界から零れ落ちる。
ビルと住宅の隙間を縫うように進んだ先で、フェンスに囲われた小さな空間が忽然と現れる。周囲は高層建築に取り囲まれ、空は細く切り取られ、まさにコンクリートジャングルの心臓部である。
その中心に置かれた砂場は、過剰な主張をせず、ただ静かに都心の時間を受け止めている。派手な遊具も賑やかな音もないが、だからこそ足を止め、呼吸を整える余白が生まれる。
見逃しそうな場所にこそ潜む、この慎ましい存在感を確かめに行きたくなる公園である。







