西日暮里6丁目児童遊園
アップデート:2025/09/04
西日暮里6丁目児童遊園は、住宅街のただなかに忽然と開けた、まるで絵本の一場面のような小さな楽園である。入口をくぐり中央へ行くと公園の名前を誇らしげに掲げた名称版で、その存在感はちょっとした記念碑のように堂々としている。そして切り株のかたちをした小さな滑り台があり、まるで森の奥から運ばれてきたような、不思議な温もりを漂わせている。
隣には鮮やかな色彩のブランコが揺れ、風に合わせてきらめく影を地面に落とす。周囲にはパーゴラが広がり、その下のベンチは陽ざしをやわらげ、訪れる人を静かに迎え入れる。小規模ながら、この公園全体には秘密の物語を抱きしめるような気配があり、足を踏み入れた者の心をふっと軽くする。