みやっぱら公園
喜多見
アップデート:2025/11/29

宮之原と“はらっぱ”が心地よく混ざり合って生まれた、響きのやわらかい〈みやっぱら公園〉。その名を口にするだけで、どこか胸の奥がゆるみ、草の匂いがふっと鼻先をかすめる。
公園に近づくと、まず視界いっぱいに広がるのは、風の通り道となった広々としたはらっぱ。陽光が芝生を淡く照らし、影までもがのびのびとくつろいでいる。
その緑の真ん中には、子どもの夢を寄せ集めたような複合遊具が佇んでいる。すべり台の曲線も、はしごの角度も、どこか牧歌的で、ひとしきり体を動かせば大人でさえ童心を取り戻してしまいそうだ。
遊具の近くには、静かに砂場が口を開き、柔らかく手を迎え入れる。砂をすくうたび、太陽の光が細かな粒をきらりと揺らし、時間がゆっくりとほどけていく。
みやっぱら公園は、作り込まれすぎず、かといって素朴すぎない、絶妙な肩の力の抜け具合がある。草原に寝転ぶもよし、遊具で風を切るもよし。ただ訪れるだけで、日常の重力がひとつ軽くなるような、不思議な伸びやかさが待っている。





