昴児童公園の入口に立つパーゴラは、まるで旅人を迎える門のようにどっしりと構え、園内への通過儀礼を演出している。その奥、階段の脇には不思議な角度でもたれかかる岩がひとつ。自然のいたずらか、それとも意志あるものか――思索を誘う。
階段を登りきれば、芝生が光を受けて輝く広場がひらける。人の手が整えた静けさと、どこか異界の風がすれ違うような、少しだけ時間の速度がずれる場所。何気ない午後を、不思議に染めてくれる空間である。
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