高砂宮前児童遊園
アップデート:2025/06/26
高砂宮前児童遊園には、まるで静かなる意志のように、どっしりと構えたツインの滑り台が鎮座している。その姿は二本の塔にも似て、日々の暮らしのざわめきとは別の時間が流れていることを告げてくれる。
他にも、長くて手触りの新しい雲梯がまっすぐ空を目指し、少しだけ斜めに据えられたシーソーは、計算された歪みの美学を感じさせる。すべての遊具に、設置者の無言の哲学が込められているかのようで、それぞれが公園という小宇宙に役割を担っているのだ。
ひとつひとつに目を凝らすと、機能性だけでなく、少しの遊び心とたっぷりの誇りが滲み出ている。ここは単なる遊び場ではなく、日常の中の静かな聖域である。