東京道南公園は、まるで街の片隅にひっそりと置き忘れられた秘密基地のようだ。限られたスペースの中に、なぜこんなにも堂々としたシェルターがあるのか、不思議な誇張がそこにはある。
その下に広がる砂場では、小さな手が真剣に何かを築こうとしており、風に乗ってささやかな夢が舞う。静けさと想像力が絶妙に混ざり合う、都会の狭間のオアシス。そこでは、時間も足音もふっと軽くなる。
▲