東京臨海広域防災公園
東京臨海広域防災公園に足を踏み入れると、まず圧倒されるのは、その果てしない広がりである。遊具の賑わいもなく、ただ広大な空地がひらけ、空はどこまでも抜けている。その一角にはヘリポートが据えられ、ここがただの公園ではないことを、静かに物語っている。
この場所は、首都直下地震のような大災害の折に、「緊急災害現地対策本部」が置かれる拠点であり、広域支援部隊のベースキャンプ、さらには災害医療の支援基地として機能する、いわば都市の最後の砦である。東扇島の物流コントロールセンターと呼応しながら、見えぬ備えがここに積み重ねられている。
だが平時においては、その緊張は表に現れず、ただ風が広場を渡っていく。何もないようでいて、すべてに備えている。その静けさの中に立つと、日常の裏側にある大きな構えに触れたような、不思議な感覚が胸に残るのである。
























