柳島児童遊園
アップデート:2026/06/23

柳島児童遊園には、現在と過去が不思議な具合に同居している。
この場所は、かつて東京帝国大学柳島セツルメントの跡地でもある。今では子どもたちの遊び場として親しまれているが、その土地には、人々が地域と向き合い、支え合おうとした時代の記憶が静かに眠っている。そんな歴史を知ると、公園の風景も少し違って見えてくる。
もっとも、公園へ足を踏み入れた者の視線を最初に奪うのは歴史ではない。
真っ赤な土管遊具である。
それもただ並んでいるのではない。大胆に交差し、堂々と存在を主張している。その姿はまるで巨大な生き物の骨格のようでもあり、秘密基地への入口のようでもある。鮮やかな赤色は遠くからでもよく目立ち、公園の主役を誰にも譲ろうとしない。
さらに複合遊具やブランコも備わっている。土管で冒険心を刺激され、複合遊具で挑戦し、ブランコで風に乗る。遊びの流れが自然に生まれていく。
歴史を知れば少し背筋が伸びる。しかし遊び始めれば、そんなことは忘れて夢中になる。その両方を許してくれるところが、この公園の懐の深さだ。
柳島児童遊園は、過去の記憶を静かに抱きながら、今日も真っ赤な土管を輝かせている。遊びと歴史が肩を並べて暮らしている、なかなか味わい深い公園だ。








