青葉区公園探訪
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柿の木台という名を耳にすると、まず実りの気配が胸に満ちる。昭和の土地区画整理によって生まれたこの町は、上谷本町と下谷本町の記憶を引き継ぎながら、静かな台地として整えられてきた。
かつてこの辺りには柿の木が多く、秋になれば橙色の実が風景を染めていたという。その名残は今も町全体に漂い、道を歩けば、どこか懐かしい甘さを含んだ空気を感じる。区画の整った街並みは穏やかで、坂を上り下りするたびに空が広く開け、遠くまで視線が伸びていく。
派手さはないが、暮らしの輪郭がやさしく浮かび上がる場所である。柿の木台は、過去の実りと現在の静けさが重なり合い、歩く者にゆったりとした時間を与えてくれる町なのだ。