向根公園
アップデート:2025/11/21
向根公園は、丘の起伏そのものを遊具にしてしまったような、土地の息づかいが濃厚に漂う公園である。
斜面に沿って伸びる滑り台は、まるで地形の一部がそのまま滑降する道になったかのような大胆さで、風を切って駆け下りると、思わず自分も山の一片になったような気分になる。
平らなエリアに進めば、ブランコが静かに揺れている。鉄棒も控えめに佇み、子どもの頃の記憶をそっと呼び覚ましてくる。ほどよい余白を残した空間が、遊びに没頭する時間をさらに深くしてくれる。
そして草の茂る一角に目をやれば、そこには恐竜の遊具がひっそりと身を潜めている。まるで太古からこの土地にいたような馴染みぶりで、風に揺れる草の影と溶け合い、小さな谷の守護者のようにも見える。
向根公園は、地形と遊具が混ざり合い、自然とファンタジーの境界線がひっそりと揺らぐ場所だ。気ままに訪れたつもりが、心の奥の冒険心をそっとくすぐられてしまう。








高低差を利用した、ちょっとした散策路がある公園です。
(青葉区HP)