青葉区公園探訪
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公園の片隅に据えられたラダー遊具は、まるで空へ向かって伸びようとする一本の梯子が、その途中で気まぐれに形を変えたような存在である。金属の桟は陽光を受けて鈍く光り、触れれば冷たさとわずかな温もりが同居していて、何度登っても飽きることのない不思議な触感を覚えさせる。足をかけるたびに、地面から少しずつ離れていく高揚が胸をくすぐり、まるで秘密の階層へ誘われているかのようだ。
最上段に辿り着くと、公園全体がわずかに違う姿を見せ始める。子どもの笑い声や風に揺れる葉音が、いつもより少し立体的に聞こえ、景色がぱたぱたと物語めいた輪郭を帯びていく。ラダー遊具は、ただ登るための道具ではなく、日常の平坦な視界にひっそりと段差をつける仕掛けのようだ。
降りてきたあとも、ふと見上げれば再び挑みたくなってしまう。ささやかな冒険心をそっと呼び覚ますこの梯子は、公園の中で最も静かで、最も頼もしい案内人なのかもしれない。