小宮東公園には、まるで宇宙船の船内のような静けさと秩序が漂っている。中心に据えられた丸いベンチは、円環の司令塔のごとく、四方の遊具を見渡す場所にある。
そのまわりには、ブランコや滑り台、そしてどこか異国の風を感じさせるらくだが、互いの領分を尊重しつつ点在している。 過密とは無縁の配置は、この空間をどこか哲学的な静謐さで包み込んでいる。午後の光を浴びながら、思索と遊びが共存する不思議な時間がここに流れている。
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