大塚公園へ足を踏み入れると、まず圧倒されるのは芝生広場の広さである。視界いっぱいに緑が広がり、その開放感はまるで街の中に突然現れた草原のようだ。人はつい歩きたくなり、走りたくなり、あるいは何もせず空を眺めたくなる。
しかし、この公園の魅力は広さだけではない。八王子市が掲げる「彫刻のまちづくり ─まちは大きな美術館─」という理念のもと、園内にはさまざまなオブジェが点在している。歩いていると不意に作品が現れ、芝生や木々と語り合うように佇んでいる。その様子は、美術館の展示室を巡るというより、風景そのものが展示作品になっているかのようだ。
さらに目を引くのが、長く続くカラフルなパーゴラである。その鮮やかな色彩は空や芝生によく映え、公園に軽やかなリズムを与えている。パーゴラの下へ入れば、木漏れ日と風が迎えてくれ、自然と歩く速度もゆっくりになる。
子どもたちは芝生を駆け回り、大人たちはオブジェを眺めながら思索にふける。遊ぶ者も休む者も、気づけばこの空間の一部になっている。
大塚公園は、公園でありながら屋外美術館でもある。自然と芸術が肩を並べて暮らしている、実に贅沢な場所なのである。

















