神明児童遊園
アップデート:2026/01/01

神明児童遊園に足を踏み入れると、境界線の所在がたちまち曖昧になる。
ここは神社の境内に公園が忍び込んだのか、それとも公園が神社を包み込んだのか、考え始めると歩みが自然と遅くなる。
遊具は潔く姿を消し、代わりに置かれたベンチが、この場所の正しい過ごし方を静かに教えてくる。
木々の影が地面に落ち、風が社殿をかすめて通り抜けるたび、時間は日常の速度を失う。何かをして遊ぶ場所ではなく、何もしないことを許される稀有な空間であり、心を整えるためだけに訪れたくなる児童遊園である。




