公園の真ん中を、一本の道のようなものが斜めに突っ切っている。
とうけん橋公園はコンパクトだ。遊具はなく、あるのはベンチ。だからこそ、この斜めの一本が妙に気になってくる。
なぜ、まっすぐ中央ではないのか。
端から端へ素直に通すのでもなく、空間を斜めに横切っていく。その線があるだけで、小さな公園に「向こう側」が生まれる。ほんのわずかな距離なのに、こちらからあちらへ抜けていく感覚があるのだ。
滑り台もブランコもないから、遊具を順番に巡る必要はない。歩く。ベンチに座る。また歩く。それだけで、この場所との付き合い方は成立する。
むしろ遊具がないことで、斜めの道とベンチが堂々と主役になれる。公園というより、街歩きの途中に差し込まれた小さな余白のようでもある。
川口町1868-2。
広い公園なら、一本の道など風景の一部に紛れてしまうかもしれない。しかし、この大きさだから見逃せない。斜めに伸びる一本が、空間全体の形を決めているように見えてくる。
目的地にするほど大げさではない。それでも近くを歩くなら、ちょっと寄ってみたい。
そして斜めに、公園を横切ってみたい。








