鳥栖公園
アップデート:2025/06/16
鳥栖公園に足を踏み入れると、まず目に入るのは芝生の絨毯である。柔らかな緑が地面をやさしく覆い、その上にぽつりぽつりと並ぶ滑り台や鉄棒、ブランコが、まるでお伽噺の登場人物のように佇んでいる。木々は悠然と枝を伸ばし、ひときわ大きな一本の木の下には、静かな砂場が広がる。そこでは時間の流れすらも粒子となり、手のひらからこぼれていく。
ベンチはパーゴラの下で木漏れ日を浴びながら、訪れた人々のために腰掛けの役目を果たし続けている。ここは、日常のざわめきから少しだけ離れ、穏やかな空気に身をまかせるための公園である。