上池袋三丁目第2児童遊園
アップデート:2026/10/17

上池袋三丁目第2児童遊園には、ひとつの時代が大切にしまわれているような気がした。近頃の公園がどんどん洗練され、色とりどりの新型遊具に置き換えられる中、この小さな公園には「懐かしさ」という名の宝物が静かに残されている。
中央にある複合遊具は、鮮やかさよりも親しみやすさで子どもたちを誘っている。鉄のくさり、するすると上れる登り棒。両者とも、かつてはどこの公園にもあったのに、今ではすっかり希少品だ。子どものころ、必死に全身を使ってくさりを掴み、心細さと好奇心が入り混じる感覚を何度も味わった。
そんな時代の記憶が、この場所にはそっと息づいている。
遊具の近くには三角屋根の大きなパーゴラ。ベンチに腰かけ、ふと顔をあげると、屋根の下はやわらかな日差しと風、話し声や笑い声が交じる憩いのスポットになっている。小さな公園ながら、くつろぎの場所に手抜かりがないのがうれしい。
時の流れが緩やかに重なり、人の記憶も積み重なっていく——上池袋三丁目第2児童遊園は、そんな「積み重ねられた時間」を静かに守り続けている。最新でも、珍しくもないけれど、ここだけの風景が、誰かの胸にきっと深く残るのだろう。






