国立市公園探訪

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矢川上公園は、まるで街の奥にひそむ小さな王国のようだ。広々とした空間に足を踏み入れると、まず目を奪われるのはカラフルな複合遊具。赤や青、黄色のパネルが陽に照らされ、子どもたちの歓声とともにまぶしくきらめいている。その周囲には、スプリング遊具の動物たちや、どこか時代を超えてきたような恐竜が集い、静かに見守るようにたたずんでいる。

そして、この公園の心臓部ともいえるのが噴水広場だ。円形の大きなスペースに水が踊り、陽光を反射して無数の小さな虹を散らしている。夏の日には子どもたちが水しぶきの中を駆け回り、冬にはその静けさが不思議と美しい。

木々の間を渡る風、遠くで響く水音。矢川上公園はただの遊び場ではなく、時を忘れ、季節を吸い込むためのひとつの世界である。