大杉五丁目児童遊園
アップデート:2025/11/12

大杉五丁目児童遊園は、まるで午後のまどろみがそのまま形になったような場所だ。
まず出迎えてくれるのはパンダの親子。親は堂々と構え、子はそのそばで小さく微笑んでいる。どちらもまるで永遠に日向ぼっこをしているかのようだ。
その周りには砂場やブランコが静かに配置され、子どもたちの笑い声が風に運ばれて漂っていく。少し奥へ進めば、ターザンロープが木々の間を横切り、空気を切り裂くようにひとすじの歓声が走る。陽だまりのなかで、時間は不思議にゆっくりと流れていく。パンダたちはそれを見守るように、今日も変わらぬ穏やかさで公園の真ん中にたたずんでいる。







